私たちの想いについて詳しくはこちらから

目次

日本の子どもたちを取り巻く社会課題をご存知ですか?

理事の高橋が養護教諭(保健室の先生)をしていた頃に、5校に勤務し、1日平均30人が保健室にやってくる現状の中で、2000人以上の小中学生を対象にとり続けてきたアンケートがあります。

「どうして保健室に来たの?」→「なんとなく気分がすぐれない」86%

これは先進国の若者を対象にした調査でも
「この1週間なんとなく憂鬱だと感じる」77.9%にも現れている現状です。

また保健室でとり続けてきたアンケートのもう一つはこれです。

「自分のことは好き?」→「自分が好きではない」72%

これも先進国の若者を対象にした調査「自分自身に満足している」45.8%にも現れている現状です。

子どもの自死が減らない日本の現状

内閣府は日本の若者は諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり自分には長所があると思ったりするなど、自身を肯定的に捉えている若者の割合が低い傾向にあるということを発表しています。

「私は、自分自身に満足している」というアンケートに対して
「そう思う。」「どちらかといえばそう思う。」と答えた人の合計が
日本は 45.8%、ドイツは 80.9%という結果になっています。

そして、そんな環境の中、19歳までの若者の自殺は増えているのです。

少子化がさけばれている時代の中で、生きることをやめたいと思ってしまう子どもたちが増えています。

子どもをそこまで追い詰めてしまっているのは、今の日本の「環境」です。
私たち大人自身も子どもを取り巻く大きな「環境」の1つであると考えます。

学校・家庭問題がキーワード!
19歳以下の4人に1人が「死にたいと思ったことがある」

日本財団の調査では
「死にたいと思ったことがある」と答えた19歳以下の若者は
4人に1人いるということがわかっています。

そして、その背景として大きく占めているのが
「学校問題」「家庭問題」です。

学校と家庭というのは、子どもたちが多くの時間を過ごしている2つの居場所です。
この環境で苦しんでいる子どもたちがいるのであれば
第三の居場所が必要だと、私たちは強く感じています。

設立メンバーの中の青木も、高橋も、学校教諭でした。
学校には良いところもたくさんありますが、既存の学校のスタイルからは溢れてしまう子も当然いるのです。
教室に行けない。学校に行けない。
それは「状態」なだけで、悪いことではないのに、自分を責めてしまう子ども、そんな子どもにしてしまったと自分を責めたり、思い悩んだりする保護者が、日本には多くおられます。

不登校が30万人を超え、問題は深刻化している

学校に居場所がないと感じた子どもたちに、自分に合った居場所があるのでしょうか?

都心部にはフリースクールが増え、文科省も「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」を増やしていくという方針を打ち出してはいますが、まだまだ子どもたちの数には対応できていないのが現状です。

また、フリースクールなどがない過疎地域では、不登校になった子どもたちへの理解や、居場所、親子への必要な支援が不足しています。

私たちは山間地域などの過疎地域で「親子の挑戦を応援する!」と決めました

私たちは岡山県真庭市の子育て世代のママさんたちの声から、不登校の子どもたちが前をみてすすめるような挑戦場所として「ええがぁLABO」を開設しました。

学校にいけない、または行かない選択をした子どもたちの居場所や学び場所の選択肢がほとんどない地域では選択肢の多い都心部と比べると「不登校になったら未来の選択肢がない・・・」と思い悩まれている方がまだまだ多いのです。

2022年時点でも、不登校になった子どもや、保護者さんたちは将来への心配で悩まれ、親子ともに自己肯定感が下がったり、どうしようもない孤独を感じられていました。

ええがぁLABOが立ち上がるまでには30人以上のママさんたちがインスタグラムを通して

「助けてほしい」「困っている」「諦めていたけれど、どうにかしたい」と声を上げてくださったという
背景があります。

「こんな状況を変えるためには、動くしかない!」

そこで立ち上がったのが

子育て中のママさんたち6人と元教員3人・大学生1人の10人でした。

諦めるという環境をなくしていく挑戦

新しい選択肢として
みんなで創り上げるフリースクールを設立しよう!

そうやって動き出したのが

2022年5月

その後、地域の教育現場を訪ね、教育委員会を訪ね、先生たちの本音をお聞きし本質的な課題に気づくことができました。

それは、みんなが「このままではダメだ」と気づいている。

けれど不登校になった当事者さんたちの気持ちを理解できるところまでは課題が表面化していない。

だから色々な理由で「諦めるしかない」「どうしていいかがわからない」が起こっているということでした。

以下は関西から岡山県真庭市に移住したばかりの高橋が実際に30人以上の人たちとお会いし、じっくりとお声をきいて分析した内容です。

子どもたちの未来のために、まずは子育て中のわたしたちから行動を起こそう!

「今の真庭市では子育てをするのに不安がある」
「教育の選択肢が少なくて困っている」
「不登校支援員として働いていたが、ただ学校に連れていくというだけでは何も変わらないと思う」などなど
8回以上にもわたる本音会議を重ねました。

「意見を出すことも大切だけれど、話しているだけでは何も変わらないよね」
そんなことに気づき出した時に
「今困っている親子がいるんだから、とにかくやってみようよ!」という声が上がりました。

私たちは、スタートを決断しました。

関わる人たち全ての、できっこないを「やってみたい!」に変えていこう

年齢なんて関係なく、チャレンジできる場所
そんな交流基地として「ええがぁLABO」を開校しよう!

2022年9月9日

そうやってスタートしたええがぁLABO真庭

スタートした日にはたくさんのママさんたちがやってきて

ホワイトボードにええがぁLABOという文字と
関わったメンバーの似顔絵が刻まれました。

できっこないと下を向いて、ええがぁLABOの扉を開けた子どもたち
そして開校から1年半で
50個の「やってみたい」が生まれました。

また60人以上の大人チャレンジャーさん
(大人になっても熱く何かに挑戦を続けている人)がゲストとしてきてくださり

4社以上の企業様が人や物や時間でサポートしてくださっています。

以下はええがぁLABOの活動の一部です。

当事者の声を真ん中に!軸をブレずに活動を重ねています

不登校支援事業とキャリア教育の居場所づくり事業の2つを柱にしています

目次